所長紹介
ジェフリー・S・アイリッシュ

プロフィール
ジェフリー・S・アイリッシュ
鹿児島国際大学 経済学部 経営学科 教授/地域総合研究所 所長 (令和6~7年度)
出 身 地:アメリカ・カリフォルニア
趣 味:映画鑑賞(ほぼ毎日1本)、読書
最近ハマっていること:空き家(自称「空き家マニア」)
座 右 の 銘:「迷わずに飛び込む」
ひ と こ と:「すべてが学び」
専門分野・研究キーワード
社会学・民族学。地域に深く入り込み、地元の暮らしを体験しながら研究するスタイルを大切にしている。
地総研での個人研究テーマ
大学が社会に送り出す「人間像」への探究。ディプロマ・ポリシーなどを手がかりに、学生が社会の一員としてどのように育っていくかを考察している。
これまでの研究内容
日本の地方、とりわけ小さな集落に長期的に関わり、その暮らしを体験して記録してきた。
漁村・農村・職人の世界に入り込み、炭焼きの90歳の職人と一緒に作業をするなど、生活そのものに触れることで地域の力や文化を学んできた。
また「一般市民」のライフストーリーを重視。目立つ人ではなく、日常を営む人びとの暮らしを記録することで、地域社会の豊かさを伝えている。
その他の研究成果・活動
空き家の調査・活用活動:鹿児島県南九州市川辺町を中心に、50人以上の移住を実現。空き家を修繕・紹介し、地域の再生に貢献している。
民俗学者・宮本常一、文化人類学者・梅棹忠夫らの著作の英訳。日本の学問的成果を海外に紹介する取り組みにも力を入れている。
映像制作にも携わっており、南日本放送では鹿児島県内の農村をテーマにした1時間の特別番組を複数制作。さらに、南日本新聞での連載や海外ジャーナルでの掲載を通じて、農村社会の変容や高齢者の生き方を紹介してきた。数多くのドキュメンタリー作品の字幕翻訳や文化人へのインタビュー記録も手がけ、日本文化を世界とつなぐ役割を果たしている。
研究に興味を持ったきっかけ
都会と田舎、両方を体験した中で、下甑島での暮らしが転機となった。
小さな社会の「自身の影響が波紋のように見えるスケール感」に魅了され、自分の居場所を日本の地域社会に見いだした。日本語そのものの美しさに惹かれたことも、大きな原動力となっている。
フィールドワークでの印象的な出来事
ゼミ生とともに行う聞き取り調査では、「待つ姿勢」から多くを学んだ。
学生たちは問いを誘導しすぎるより、相手が語りたいことをじっくり待っていた。その大切さを、学生たちのインタビューから実感している。
今後の展望
新しいフィールド、新しい学びの現場に身を置き、さらに未知の出会いと経験を積み重ねていきたい。
高校生・大学生、若手研究者へのアドバイス/読者へのメッセージ
「とにかく行動すること」。準備に時間をかけすぎるより、まず一歩踏み出すことで進むべき道が見えてくる。失敗を恐れず、行動と学びを繰り返してほしい。
また、どんな人からでも学びたい。大学職員、おじいちゃんやおばあちゃん、日常の中で出会う人びと――立場や年齢に関わらず、そこには必ず学びがある。
「すべてが学び」。その姿勢をもって地域社会に飛び込み、多様な世界に触れてほしい。
